イタリアの経済危機

JUGEMテーマ:イタリア
 
今日はイタリア語のブログに書いたことと同じことを書いてます。
ま、愚痴ですが。

イタリアの経済危機に関して。
当然だと思うのです。
中小企業に支えられてきたイタリア経済が
グローバリズムの波に飲み込まれ、崩壊するとしても、
当然・・・。
と思わざるを得ない、今のイタリアの状況。
震災後、日本人が東北のものを率先して買っている姿に
頼もしく感じました。
この国は、いくら危機だと言っても、
わざわざイタリア製品を買おうとはしませんから。
写真にあるのは、うちで売っているヘアゴム。
ボタンはアメリカのくるみボタンキットで作っています。
生地は日本製。裏を止めているマステも日本製です。
ゴムと、中の紙、プラスチック包装はイタリア製。
これ、探すのが大変なのです!
まず、ヘアゴムはほとんど中国製。
日本でもそうだと思いますが。
今、使っているのが唯一見つけたイタリア製なのですが、
こちらのお店ではもう、このゴムの取り扱いをやめてしまい、
今は中国製のゴムしか置いていません。
 
プラスチックの小袋は質悪いですけど、イタリア製にこだわって使ってます。
裏がテープ式になっているものを探しているのですが、
イタリア製では見つからず。
マステで留めてますが、ぼこっとしてしまって使い勝手悪し。
うちでは、こういった小物、素材はすべてイタリア製にこだわっています。
ない場合は日本から輸入。
最悪でもMade in EUというチェコ製のものを使ったりしています。
こういった努力はお客様の目に見えないこと。
おそらく、どこのお店へ行っても、
その包装パックがイタリア製なのか中国製なのか、なんて考えもしないし、
中国製でも問題はまったくないし、
見栄えのいい中国製の方がベターなのかもしれません。
価格の安い大量生産品に押され、イタリア製はどんどん減っていきます。
まず、小売店さんが、イタリア製のものを扱わなくなりました。
イタリア製のものは高くて売れないと言っているけれど、
実際はイタリア製のものを中国製に替えても同じ値段で売ってたりするのです。
ヘアゴムがそうでした。
お客様には2タイプいらっしゃいます。
1.ハンドメイドでヘアゴム3ユーロ(330円)は安い、
安いから輸入品だと思った、という方。
2.ヘアゴム1つに3ユーロ? 簡単に作れるものなんでしょ?という方。
そう、高いでしょ。自分で作ったら3ユーロで3つは作れるのよ。
だから、自分で作りましょう!
というのがうちのお店のコンセプト。
そして、
ね?やってみたら時間もかかるし、大変でしょ?
となるか、
安いし楽しいでしょ? もっとハンドメイドしましょ、
となるか。
いずれにしても、自分でやってみて、初めて他人のハンドメイドの価値が分かるのです。
職人の国イタリアのイタリア人が、職人を高く評価しない。
こんな状況に立ち向かうべく開いたお店です。
グローバリズムの波には逆らえないけど、
1人でも多くの方に、コンセプトだけでもわかってほしいと思っています。

コメント

  1. さらさ より:

    こんにちは。少し前から愛読させて頂いています。
    職人の国なのに現状は淋しいことですね。それに立ち向かおうとするla zaccaさん、頼もしいです!

  2. Mayumi より:

    ありがとうございます!
    欲望のままに生きる、人間臭い人たちなので
    職人さんでも安い輸入品を素材として使ってしまったり、
    海外に売ることしか考えてない物作りをしていたり、
    私には深刻な事態に見えるのですが、
    そう言っても「知ったこっちゃない」と
    自分の私利私欲を優先してしまうので、
    改善が難しそうな状況です。

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