ものの価値

JUGEMテーマ:イタリア
 
昨日、カップルで来られたお客様2組に気になる共通点。
2人で何やら話をしているのだけど
ひそひそ声。特に男性の方が。
きっと私に聞かれたくないことなんだろうな、と想像はつくのだけど、
ふと聞こえてきた一言:
「高すぎるよ、全部」
正直、あまり高いと言われたことがないので、驚きの方が大きく、
あまりショックを受けることもないのですが。
というより、
この人、ものの価値を知らない人だな
と思ってしまいました。
この、モノの価値を知らない人が増えてきているのは問題、かな、と。
最近よくお店に来てくださるお客様に
モノの値段が下がりすぎたことが問題、
と言われたことを思い出しました。
ハンドペイントのカップが1050円なんて、
私にしてみれば、とても安いのですが、
ふと見ればカップなんて100円ショップでも買える。
そうやって、モノの価格が破壊されたことが
ハンドメイドやアルティザン製品が廃れた理由だ、と
そのお客様はおっしゃっていたんですね。
本当の価格がどこにあるのか・・・。
モノの価値を分からない人には、分かりっこないのでしょう。
ハンドペイントだろうが、知ったこっちゃない、
という人にとっては、1050円はとても高いのでしょう。
男性は特に、製作過程には興味ないのかしら、と感じたのですが。
実際、マグカップなんて、そうそう割れるものでもないし、
日本だったら3000円くらい出しても買うのですが、
ロッソラミーナさんの手描きマグ1700円ほど、って
私にしてみれば、安いのですが、どうなんでしょうね。

私はもう、彼女のこの手描きの、ほのぼの感と温かみの大ファンなので、
プリントものの大量生産マグには戻れないのですよ。
大量生産の安い製品とどう戦っていくか・・・。
職人メイドの価値を理解してもらうために、もっと商品の説明を
きちんとしないといけないな、と感じたのでした。

コメント

  1. Tetsuharu より:

    ご無沙汰しております。
    興味深く拝見させて頂きました。
    日本国内では価格破壊のみならず、
    「安い=正義」「高い=悪」
    という風潮が見え隠れしていると感じます。
    それは間違っていると思います。
    上手く言えなくてすいません。
    間違った価値観に負けないで下さい。

  2. Mayumi より:

    お久しぶりです!
    今年はCL(とA残留)、応援しましょ!!
    日本は、もっと"教養が高く"、
    文化や手仕事を尊重する心を持っているものと
    思っていました。
    哀しいことですね。
    日本で流行っている?裂き布草履とか、
    新聞紙バッグとか、自分の手を動かすことによって
    人の手で作られたものへの価値が再認識されることを
    願っています。
    コメント、ありがとうございます。

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