日本の伝統を守る

JUGEMテーマ:海外生活
 
おとといから仕事の後、FuoriSaloneを回っています。
木曜夜は、TuTuMu展に行きました。
少しお話させていただいた襖・表具屋さんの言葉が印象的でした。
日本から和室がどんどん減ってきていて、襖・障子用の紙の生産も減ってきている。
この日本の伝統を何とかして残さないといけない、と思っているんです。
イタリア生活も4年近くになると、だんだん感覚がずれてきます。
こちらに来て、日本が大好きになりました。
和室=日本の家と思っていたけれど、実際自分のお部屋は洋室でした、
とそんなことを忘れていた自分に驚きました。
洋室で暮らしていたくせに、和室の減少にショックを受けている、イタリアにいる自分。
そして、昨日はブレラ地区で着物の内掛を使ったパッチワークの展示を見てきました。

着物を着る機会がなくなり、もてあまし、ゴミにすらなってしまう。
こちらのアーチストさんも、襖屋さんと同じように、何とかしなければ!という思いから作品を作り、
こうしてミラノで世界にアピールしています。
世界からは高い評価を受ける日本の文化も、日本人にとっては過去のもので、若い子からは見向きもされない。
とても残念なことです。
震災後、少しずつ、日本本来の良さが見直されていると聞きますが、
イタリアにいながら、日本の伝統を守るという点で、何かできるといいなぁと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました