フランス人

JUGEMテーマ:イタリア

新聞社に内定が決まったとき、
「新聞記者は人を見る目を持っていなくてはいけない。それを養うには人間観察をすること」
と言われました。
ひたすら人を見て、何をしている人なのか想像する。
そうすることで、取材相手が本心を語っているのか、見抜けるようにする・・・。

昨夏、パリへ旅行したとき、バールの椅子がすべて道路に向けて置かれていることに大笑いしました。
イタリアじゃ、向かいあって座って、おしゃべりする。
パリではお友達とも隣同士に座って、人間観察しながらお茶を飲む。

笑っていたけれど、フランス人の異文化への寛容性は、こんなところから来ているのかな、と考えたのでした。

お店には、フランスの方が多くいらっしゃいます。

イタリア人には、お店を見て、「中国人の店ね」と話して通りすぎる方も、たまにいます。
フランス人からは、シノワなんて言葉は聞かれず、きちんと日本と分かってくれています。

ブレラに移転し、夏休みということもあって、外国のお客様が圧倒的に多いのですが、みなさん、日本の文化に興味を正しくもってくださっている方ばかりで、そんなことが逆にイタリアへの愛を軽減させている・・・という今日この頃。

先日パリへ行っていた知り合いのイタリア人いわく、「パリのバール? 僕たちは普通に向かい合って座って、おしゃべりしてたけど」。
ほらね、やっぱりイタリア人。
それじゃ中国文化と日本文化の区別もつけられるようにならないよ・・・
なーんて考えたのでした。

 

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