イギリス人とクレーム


お店をやっていると、いろんなお客様がいらっしゃるので、
ヘコむことも多々あります。
先日、若いイギリス人(か、クイーンイングリッシュスピーカー)がお店に来て、
パンキーな子たちだったので、和物とは合わないからすぐ出ていくだろうと思っていたら、
写真のシリーズのネックレスをいきなり試着。即購入。
このシリーズって、うちのお店では特殊というか、うちと路線が違う商品なので、
店内に入っていきなりコレに目がついて即購入というと、
あやしい
のです、正直。
で、袋も要らないと言って、その場で身に着けて帰っていったのですが、
可愛い、あとで使える袋がついているのに、要らないって言われたのも初めてのことで、
へー、ふーん、と思ってました。
カードで払いたいと言って、一度カードを出したあと、やっぱりこっちのカードにして、と変更。
身分証明書も求めず、販売してしまったので、ちょっと不安に思った矢先
彼女たちがお店に戻ってきました。2時間後くらい!
色落ちして肌と服が汚れたから返金してほしい
というのです。現金で返せ、というので
カードで払ったものだから現金は返せない
というと、
なんでだ、とわめきだす。
28ユーロの品物だったのに、48ユーロ返せと大声で叫ぶ。
他のお客様いらっしゃるのに、こんなことされて、お店の信用にかかわることだし、困ってしまいました。
こんなに汚れたのよ、見て分かるでしょ、お金返しなさい
と、英語で・・・。
おろおろしていると、他のお客様に「英語できる?通訳してくれる?」と言いだす始末。
「語学の問題じゃないので、大丈夫です」とお客様にはお引き取り願いました。とほほ。
もちろん色落ちが嫌だというのだから、着用後でも返金対応は可能なのですが、
イタリアでは普通、返金は
ありえない
のです。常識的に・・・(そう思ってるから求めたこともないくらい)。
他の商品と交換はしてくれるし、してあげています。
クリスマスプレゼントも「交換可能」と提示して販売してるお店もあるほど。
でも、やっぱりね、って感じで彼女の趣味に合う他の商品がなく・・・。
最終的に、運よくカードの支払いをキャンセルできたので、よかったのですが、
色落ちしたネックレス放り投げて帰りました・・・お行儀の悪い子たちでした。
イギリス人は、クレーマーなのだそうです。
小さなことでも大きくクレームつけるのだと、聞きました。
イギリスの会社から輸入したものなので、そちらにクレームを上げて返金してもらうことにもなりました。
イタリアじゃ、絶対、ありえないよな、と思いながら。
で、色落ちなのですが、
メッキしてあるので、色落ちも当たり前っちゃぁ当たり前なのですよ。
イタリアだとメッキは吹付け方式なのだそうで、これだとどうしても色落ちは防げない。
おそらく、常識だと思うのですが。
あとは肌の質、汗の成分、その時の運・不運などによって、落ちが激しかったりするそうです。
胸の開いたカットソーを着ていて、よっぽど水を浴びないかぎり、服の上に色が残るということはないと思うのですが、
商品が粗悪品じゃなかった、と言いたいわけではなく、使用方法に問題があったと思わざるを得ない状況で返金を迫られ、事故に遭ったと思うしかないのかな、とへこんでいます。
お客様の悪口をいうつもりもないのですが、
いろんな常識があるな、というか、
イギリス人は難しいな
と感じたのでした。
もちろん、本当に商品に不備があって、ありえないほど色落ちした、ってことも考えられるのですが、彼女の行動からして、疑いを持たずにはいられないのでした・・・ふぅ、お店をやるって難しい。
 

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