電気の契約

ブレラ地区にお店を移転して1年が経ちました。
なんとか売り上げも少しずつ伸びていて、今まで外国人観光客のお客様ばかりだったのが、イタリア人も増えてきました。
で、この1年間、実は電気代を払っていなかったのです。
ここから、長文です。
移転の時に、引っ越し手続きで電気会社に行ったのですが
前の住人が「Mercato Libero(自由市場)」契約をしているから、すぐに切り替えできない、と言われ、
1週間おきに電話し、まだ解決しない、と言われ続け、
前の住人に解約申し出のレターを出すように催促する手紙を出すから、その返事待ちというところまでこぎつけ、
私としては待つだけじゃないですか・・・。 1年経っても何の連絡もないまま、請求書も届かず。
別にだからって1年分払わずに済むと思っていたわけではもちろんなく、
いつ届くのか、どんだけの金額に膨れ上がっているのか不安に思いながらずっと待っていて、
ちょうど1年というのを機に連絡しようかなと思っていたら 前の住人がものすごい形相でやってきました。
 
La Hormigaさん、日本にも輸入されているアクセサリーブランドですが、
すぐ近くに移転していたので、飛んできました。
払込書が届いた、お前の分がなんでうちに届くんだ!と怒ってる。
つか、1年間ずっと1通の請求書も届かず、1年に1回届く仕組みなの?って、
そっちの方がビックリだったのですが。
700ユーロだぞ、どうするんだ、とばかりに。
700なんて、全然想定内だし、一括で全然払える金額くらいなのに。
解約手続きもしていない方もどうかと思うのですが、
彼としてはそれが「お前のためを思って残しておいた」という言い方。
私は移転手続きだから手数料が必要な新規契約になるわけじゃないし、それは伝えておいたはずなのに。
つか、実際はその「自由市場」契約の縛りがあって解約できなかっただけなのに。
 
で、その届いた払込書というのも2012年11月から2014年6月までで700ユーロというもの。
そしたら、8カ月分は彼が払う分なわけで、自分だって8か月間も請求書が届かないまま放置していたわけなのに。
 
で、彼、今日、電気会社に説明を求めに行く、と言ったまま、
通電STOPの手続きをしたらしく、
お昼に電気が消えてしまいました。
請求書の金額は払うって言ってあったのに、なんでこんなことするのかと、ビックリ。
La Hormiga、好きなブランドだったのですが、ガッカリ。
アルゼンチン人のオーナー、大丈夫かな。ビジネスをする人間として、信用を失ってしまいました。
やり手なのかと思って、尊敬していたのに、頭悪すぎ。
と・・・悪口ここに書いても全然意味はなくて・・・、
それよりも、このイタリアの電気の契約のシステムがちょっとおかしい、という話です。
 
日本でもあると思うのですが、自由化で、料金が一律でなくなって、好きな料金体系や電気供給会社を選べるようになり、その新会社や同じ会社内でもいざこざがある、っていうのかな。
2年間は解約できない、というようだと、今回みたいに移転したときに問題になるし、
解約手続きも、親会社と新会社のやりとりがうまくいかなかったり。
今回も案の定、新しい契約を、となったときに引っ越しが1年前だったから1年分の支払いがまず必要で、とか言ってくる。
え?それは前の住人に請求してるよね?って思うのですが・・・??イ
タリアにはそういうわけのわからないことを平気でしてくる会社があり、それが電気供給だったり、光回線のインターネットだったり、代わりの選択肢がきわめて限られている会社だったりするわけで、本当・・・正直者には生きにくい国です。


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