解放する

JUGEMテーマ:イタリア

 夕方16時半過ぎにコリエレ紙サイトに「アル・ジャジーラが人質解放と報道」の記事。
ホッとしたのも束の間、ヨルダン政府は否定と追加され、
ここ数日、気が気でない日々を過ごしています。


お店の脇にホームレスが住んでいるのですが、
今日、寝床がきれいに掃除されていました。
心配されたのだと思うのですが、
「解放したのは誰?」と言ってきた女性がいました。
解放する、Liberareという単語には片付けるという意味もあるのですが、
Libero=自由、空きという意味合いなので、
ふさがってたスペース、使用中のトイレを空にする、というニュアンス。
部屋の整理整頓には使わない単語。
なので、意味合いが分からず、何度も「解放? Liberare?? どういう意味合いで言ってるの?」と聞いたのですが、単語が分からないのだと思われ、英語で説明しだす始末。


そう、イタリアにいて、嫌なことの1つがこれ。
何バカなこと言ってんの?わけ分かんない、というのに「何言ってるの?分からない」というと、単語が分からないと判断されてしまうこと。
そういう時は自分がバカなことを言っていると気づいていない時なので、もうそれ以上何も言わないようにしていますが、ムカつきます。


今日のご婦人も、私が「彼と話した?」と聞いたら
「話す、パルラーレじゃなくて、リベラーレと言ったのよ」とごり押しされ、
心配なんだったら、彼に直接聞いたらいいじゃない、と言ったら、
怒って出ていきました。


寒い日やクリスマス、大晦日に
あたかも私が極悪人かのように「彼はずっとそこにいるの?あなたたちは何もしないの?」と言ってきた人たちがいました。
何でもかんでも人のせいにして、自分で動かないことの多いイタリア人ですが、
ホームレスの世話は一番近くのお店の人間が担当することになっているのでしょうか?


今日は「誰が解放したの?」と言われたので、
彼を自由の身にしたのか、スペースの話だったのか、
それすら曖昧なまま、
こんなタイミングで解放という単語に固執するイタリア人のデリカシーのなさに辟易・・・。
こちらでは、報道が日本ほど慎重でない、というのか、
隠さない、というのか、
湯川さんと見られる写真を持った後藤さんの映像も
ゆるいモザイクしか入っていなかったり。
次の日から、完全モザイクになったりしてましたが。


心配して来てくださる方もいて、
顔見知りの物乞いのイラク人が、言葉ほとんど話せないのですが、
何か言いたげに来てくれました。
なんだー、TVニュース見られる環境にいるの? なんて笑いながら・・・
日本人は世界からの好感度高いんだなあと感じる今日このごろです。

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