発酵食品とスローフード

今日は万博・愛知ウィーク関連イベントの
愛知・イタリアの発酵食文化交流
というイベントに行ってきました。
http://www.fermentazione-itagiap.com/giappone.html
名古屋には4か月住んでいましたが、
赤味噌にはどうも馴染めなかった
というか、
名古屋の独特すぎる食文化には
はてなマークをたくさん抱いていました。
愛知が発酵食品の産地です、なんて思いもよらなかったのですが、
そういえば
お酢。。。
そもそもお酢が発酵食品だという認識もありませんでしたが、
いつも冷蔵庫に入っていたお酢にはミツカン・愛知県・・・と書かれていました!
基調講演で名城大の加藤教授が、そんな愛知独特のお酢、みりん、味噌、お醤油などのお話をしてくださいました。
加藤教授、浴衣で講演! とってもオツでした。
残念ながら、イタリアは先週末から完全バカンス・モードに入っていて、
イタリア人の参加者はとても少なかったのですが、
この小さなおもてなし、というのか、心意気というか、
とても粋でかっこよかったですよ・・・と思ったら、
小さなお嬢様も夏休みでいっしょに来られていて、
小さい浴衣にくるまって、本当に!可愛かった!
子供の浴衣姿って、新鮮。
そして、講演の後、みりんの試飲。
みりんを飲むって・・・びっくりしたのですが、
酸味よりもアルコール度の方が強く、
甘いお酒、イタリアではパッシートと呼ばれるようなものに似ていて、
イタリア人からは好評だったようです。
隣にいたイタリア人に
日本は甘い調味料ばかりなの?と言われました。
イタリアでは、甘味を出したいときにはマルサラ酒を入れるのよ、とも。
そのあと登場された、まるや八丁味噌の浅井社長。
武将姿でおお受け!!
徳川家康が生まれた岡崎市のお味噌製造業者さんです。
1600年から、同じ場所で同じ樽と重し用の石を使い、昔ながらの製法を守ってお味噌を作っています。
解雇は絶対しないので、75歳でもまだ働いていらっしゃる職人さんがいるそうです。
頼もしいですね。
木樽の中に6トンの味噌、上に3キロの石を乗せるのですが、石を載せられるのは職人さんのみだそうです。
大豆と塩だけで2年間寝かせて作る豆味噌。まさにスローフードです。
なんでも、名古屋では武将姿でイベントを盛り上げる隊がいるのだとか。
イベントを盛り上げるため、イタリア人を喜ばせるための仮装だと思っていたのですが、
意外と愛知の方は仮装が好きなのでしょうか。
で、八丁味噌=苦い、というイメージのあった私ですが、
この、まるやさんのお味噌、あー!美味しい!!
加藤教授の奥様が、赤味噌はお味噌汁より、上に乗せて食べたりすると美味しい、と言われていましたが、本当そうかもしれません。
日本では自然食品を販売するお店でしか手に入らないらしいので、
次に日本に帰った時は、チェックしてみますー。
イタリア人のスローフード大学教授が
製造時間を短縮するためのイノベーションなんか質の悪いものを作り出すだけだ
と言っていたのは、本当にその通りだと思います。
このところ問題になっている食品アレルギーも、それが原因だ、と。
石を手で山積みにして2年寝かせて作るお味噌が、大量に機械でパッキングされたお味噌といっしょに並ぶはずがないんですよね。
それを分からないと、安い方に手が伸びてしまいます。
自分だけだったら、多少変なものを食べても平気、くらいに思うのですが、
自分の子供とかでなく、地球の将来、人類の将来のためにも、
変なものを買わないという行動が必要なんだな、と
考えさせられました。
なので、浅井社長も目立つ格好で、めいっぱい声を張り上げて
お味噌がどうやって作るのかを広める努力をされているのですね。
ただのオモロイおっちゃん、というわけではないのです。
繰り返しますが、
本当はイタリア人に来てほしいイベントだったんだよね、と分かっているだけに
肩身狭く参加させていただき、そのお礼に、
こうしてブログに書かせていただきました。
この場にいなかったイタリア人にも、伝えたい、愛知の人がミラノに残したもの。
心温まるおもてなしと、興味深いシンポジウム、どうもありがとうございました。
そして、この愛知ウイークでミラノに来た彼女たち↓

チンドン屋のべんてんや、さん。
どえりゃー可愛い♥
ドゥオーモ広場で警察官のすぐ横、無許可演奏を堂々と繰り広げた
肝っ玉の大きい女性ちんどんグループ。
お店に来てくれたのですが、
近所の人たちはコスプレだと思っていたらしい。
リーダー以外は副業だというけれど、みんな可愛くて
アイドルとして世界で活躍できそう!!!
きゃりー何とか、みたい。どうでしょうか。
彼女たちはうちの店からトラムで移動し、検札官が必ずいるコルドゥーシオで降りたのですが、
私が彼女たちの切符が有効時間を過ぎていたのでは?と気にして
私がそこでトラムを降りたのは30分後くらいなのですが
聞いてみたら
「あ、いたいた。大人数で、伝統的衣装を着た女の子たち。通ったよ。でも、みんな手がふさがっていて、切符のチェックはしなかったんだ」とのこと。
ええええ、そんなわけあるかい。
どんなに手がふさがっていても、待たせて検札するまで絶対通さない人たちなんですよ。
きっと、ど派手な髪の色のアジア女性グループに話しかけるのが怖かったんでしょうね(笑)。
そんなこんな長々書いてスミマセン。
楽しい愛知ウイーク、無事終了しました。
いよいよお店も今週末から夏休みに入ります。
万博、行きますよー。楽しみ!
 

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