世界中が知っている平和の鶴

いまだ悶々としているウクライナ千羽鶴問題。
ググってみたら、世界中でウクライナのために鶴が折られていることが分かりました。
しかも、「折り紙、鶴」って英語でググると、平和の鶴、って表記が上がってくる。
私たちの鶴はただの鳥じゃない、平和の鳥・鶴。
世界共通で平和の象徴、アイコンとなっています。

台湾からは支援金と共に鶴が送られていたようで、その記事には中国の文化と絡めて折り鶴の説明がされていたようです。(欧州では表示できないページで記事は読めませんでしたが、ウクライナ大使館宛てに送られたそうです。最近EU規制が厳しくて、日本のYahooも見られない)

イタリアでも千羽鶴を折った保育園がありました。サダコの話を知っていて、平和を願っての活動。

今回の千羽鶴批判を受け、友人や知り合い、お客様に聞いてみたところ、「私も折り始めた。千羽に到達する前に戦争が終わることを願う」「素敵。一緒にいるよ、とか、あなた達のこと考えてるよ、っていうのを伝えられる」「鶴は平和の象徴だから、いいと思う」など、好意的でした。私自身、仕事を終えて、夜、自分に何ができるか考え、この時間にできることはこれだけかーと鶴を折っていました。でも、役に立たないのは分かってるから、誰にも言わず、さらっとお店のショーウインドウに飾っていました。それって自分自身、鶴を折る行為に否定的に思ってたってことなのかな、と少し反省。

で、今回の問題で、人それぞれ論点が違うということがありますよね。
送るのはダメという人ー戦地に送る、大使館に送る、避難先に送る、もマチマチ。
送るのはダメと言いながらも、折る行為そのものもディスっている人
送られる人の気持ちを考えないのがダメ、という人

今日はキンコン西野さんもYouTube毎週キングコングで批判してました。
そのコメント欄を読んでいたら、ロザンさんという人の話が分かりやすかったと書いてあったので、動画を見てみたら、きちんと論点を整理してくれていました。

そもそも何をバッシングしてるのかというと、
戦地でお腹をすかせている人に、鶴を送るバカがいる
ということのようなんですよね。
でも、そんな人、いるんでしたっけ?
そして、送られた人は迷惑だ、と決めつけている。
実際、直接迷惑かどうか、聞いた人はいない。

何が分からないかというと、なんで鶴を送られるのが迷惑だと決めつけているのか。
置き場に困る? 何トンとか送られたら困るけど、千羽鶴1-2本なら、天井から吊り下げられますよね。

友達に言われてハッとしたんです。「どこの家でも天井にスペースはあるから」って。お客様にもそう言うと目から鱗になる方がいらっしゃいます。
もちろん、家ががれきと化した人に鶴を送ろうとしてる人なんていないわけで、そういう人に送るのは迷惑だ、という論点が分かりません。

なので、そう考える人は、鶴を折る行為そのものを否定しているように思えるわけです。
そういう人って、恥ずかしがり屋さんなのかな、と思っています。
いいことをするのに照れを感じてしまう人。
みんなでいいことをしようとしているときに、いっしょにやる?と誘われ「俺はいいよ」と言ってしまう、ひねくれた人。
子供のころ、田舎に住んでいたんだけど、学校の同級生が入院して千羽鶴折ることになって、紙を多めに持って帰って、電車の中で鶴を折っていると、隣に座ってるおばちゃんが「千羽鶴? 手伝ってもいい?」って声かけてくれたことあるんですよね。そしたら、周りの人みんなが助けてくれて。千羽鶴って、私の中ではそのイメージです。

世界中が平和を願って鶴を折っているときに、なんでこの日本でこんな問題が起きているのか。恥ずかしいです。
他人の気持ちを思いやるのは必要です。でも、本人に確認しなかったら、その人のこと尊重してないよね。
「なんで私も誘ってくれなかったの?」「忙しいと思ったから」。。。みたいな。。。
要らないと言われたら送らず、自分のために折ればいいと思います。平和を願う気持ちを形にして後々まで残してもよくないですか? 鶴は世界一美しい折り紙です!当たり前すぎて日本人は分からないかもしれないけど。
なんだか、日本人不信になってしまいそうな今回の騒動でした。

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