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http://www.kyoto-musubi.com/howto.html
昨日、風呂敷講座を開催しました。
まず最初の教えるのがこの「真結び」。
結べましたかぁ? じゃぁ、今度はほどいてみましょう。
角を反対側に引っ張って、結び目をつまんで、
すーーーー
ホラッ、抜けました!!
きゃぁーーーー、すごーーーーい!!
みたいな。
皆さん、このプチ手品に大喜びで、何度も何度も繰り返していました。
日本人の知恵ってすごいわー、とお褒めいただきました。
本当に、先人たちが残してくれた知恵には
驚きと感動、感心するばかりです。
風呂敷が見直されるようになって、4-5年だと思いますが、
じゃぁ6年前からもっと前はどうなってたの?
と生徒さんに聞かれました。
うーん。うちの母は夏にストーブを包み、
冬に扇風機を包み、
おばあちゃんは、菓子折りを包むのに使っていたかもしれませんが、
じゃあ、おばあちゃんが今私が使っているように
エコバッグとして使っていたかというと、どうでしょう。
じゃぁ、風呂敷をバッグにするようになったのは
ここ数年なのでしょうか。
と言っても、日本でもまだまだ「真結び」を知らない人の方が多いでしょうから
そんなことをイタリアで教えているのが、
とても不思議、というか、うれしく思います。
これを書いているときに、ミラノで地震がありました。
昨夜から、ヴェネト・ロンバルディアのイタリア北部で
地震が起きているようです。
大きな地震がくる前兆なのでしょうか。
めったにないので、驚く一方、
日本人として地震慣れしているせいか
取り立てて慌てることもない私です。
こういうのが一番危ないのでしょうか。
建物がとにかく古いので、
感覚としては震度2くらいなのですが、
建物が大きくゆがんだ感じがしました。
近くに消防署があるのですが、
地震と同時にサイレンが鳴り出しました。
隣の事務所の人たちは外に出てガヤガヤ言ってます。
このパニックが、私には一番怖いのですけど。
こちらの人たちは地震がどういうものか、知ってるのかな。
揺れた時に「あ、地震だ」と思うのかな。
地震をどういうものと認識しているのか。
天と地がひっくりかえったくらいの騒ぎで、
慌てて外に出ている人を心配げな目で見ている私。
どうすればいい? 日本人はこういうとき何する?
と聞いてくるお隣のお姉さん。
ひとまず、ラジオかけましたけど。
私は、こちらではもう大きな地震があったらビルごと崩壊するのは
分かり切っていますので、
打つ手なし、と割り切っています。
お客様がいらっしゃるときに、どう振舞うべきなのか。
しっかりしなきゃ。
机の下にチョコレートとお水は常備してますけど。
最低気温がマイナス4-5度まで下がっているようなので、
どうかなぁ。
今はチャリティーイベントに向け、Youtubeで震災関連のビデオを見たり
写真を見たりしているのですが、
雪が降っていたんですね。
なんでこんな時に。ここまでの試練を与えないといけなかったの?と。
そして、避難所までが津波に飲み込まれている姿を見て、
土地をよく知らないこの場所で、どんな危険が起こりうるかも分からない状況で
実は震災後のビデオを見ながら、
私は何としてでも生き延びなきゃいけない、と思ったのにもかかわらず、
ちょっと自信がなくなってきました。
先人たちの知恵もなく、備えなければ憂いばかり、のミラノです。
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