イタリアでは10月1日から消費税(付加価値税)が1%引き上げられ、22%になりました。
7月に上がるはずだったものが先送りされていたのですが、財源が確保できていれば上げなくて済むかも、なんて話もあったりしたし、ベルルスコーニが所属政党員閣僚を辞任させるだとかで、どうなるのかなーと思っていたら、なんか、前触れもなくって感じで、今日から22%になっていた、というのが私の印象です。
日本のように来年の4月に向けて準備、とか全然なく。じゃ、今日から22だから、って。
値札つけかえる時間もないよ、なんて冗談でぼやいていたりしたのですが、
実際のところ1%の上昇では値段がつけかえられないので、まるまる私個人への増税・・・。
500円税込で売っていたものが504円に・・・とはいかないイタリアの価格設定。
赤い小銭(1,2,5セント・コイン)を廃止しようぜ、とかいうくらい、細かい単位を使わない国なので、5ユーロで売っていたものが5.04ユーロになれるはずもなく、4セントはお店の負担・・・。1か月の売り上げからしたら、1%でも服1着買えるお金にはなるので、イタイ話です。
払う方は値段に22%の消費税が含まれていると思っているかもしれないけれど、実際には2年前に20から21になったときも価格を上げていないお店がほとんどだと思うので、価格に含まれている消費税は20%のみ・・・そんなことも考えながら、お買い物していただければと思います。
日本のように税込・税抜き価格が分かるような仕組みじゃないので、払う方もいくら払ってるか考えもせず、1%上がろうが気にならないのかもしれませんが、こんなに簡単に上がっていいのかな、と驚いてしまいます。
しかも、2年前の1%引き上げで消費税の税収が減ったという話でしたし、そういう議論はされたのかな、とか、議員への優遇措置・給料だったり、もっと節減できるところをしないで安易に消費税に手をつけていいのかな、と思ったり。
22%になったという重圧から人々はお金を使わなくなり、実際、お給料も1%減ってしまうと使えるお金が減ってしまうこともあるでしょうけれど、お店の収入も減るからレシートを切らなくなり、脱税・・・消費税上げたって、いいことなんて全然ないのに・・・なーんて思ってしまったりして。ここが日本とイタリアの違うところかな、と思います。
そして今日、イタリアの若者の失業率が40%を超えた、という暗いニュース。イタリア、これからどうなっちゃうのかな・・・。買い控えで厳しくなるし、こんな状況じゃ価格を上げるのも難しいし、1%の消費税増税は小売店への増税でしかない、ということを、あぁいったい誰が分かってくれるのだろう (;;)
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