トラムとの接触事故

ミラノ、トリノ通りとトラム イタリア情報

2月18日土曜午後13時半頃、
ドゥオーモ近くのショッピング通りVia Torino(トリノ通り)で、
20歳の女子大生がトラム3番と衝突し、
頭蓋骨損傷の重体となる事故がありました。

ドゥオーモ広場からトリノ通りを臨む

ヨーロッパ屈指の名門経済大学、ボッコーニ大学に通う20歳の女子学生。
第一報ではアジア系だということだったので、気になっていました。
頭蓋骨、顔面を激しく損傷し、重体。

土曜の午後、トリノ通りは買い物客で大賑わいだったと想像されます。
買い物を終え、店から出てすぐ歩道を渡ろうとしたときに、トラムと接触。
Via TorinoとVia Unione交差点近くだったそうです。

報道によると、イヤホンもしくはヘッドホン*が見つかっており、
*イタリア語の単語だけだと判断できず、
音楽を聴きながら、もしくは通話中だったかどうか、警察が調査中です。

ドゥオーモ広場
ドゥオーモ広場から、左Via Mazzini(トラム12,16番が通る)と中央Via Torino

トリノ通り、私はよく日曜に通りますが、
思うような速さでは歩けないくらいの人の数です。
前に子供連れがいて追い越したい時などは、車道に降りるしかない、なんて時もあり、
とにかくトラムが3路線、頻繁に通る道なので、
つねに注意して歩いています。
車なら避けてくれるだろうくらいに思っているけど、トラムはそうはいかないので、特に気をつけています。

このVia Torinoからコルドゥシオ広場の先のVia Broletto、ブレラ地区の入り口Via Ponte Veteroを通ってLanza駅まではトラム運転手が最も気を遣うゾーンだそうです。
Via Torinoはとにかく人が多くて、店巡りで道路を横断することも多い。
Via Brolettoは歩道が狭く、脇の路地から出てくる人がいる。
ビジネス街で、脇に停車している車も多い。
この通りに小さな教会があるのですが、その前で観光客が轢かれ命を落とすという事故がここ数年で2件起きています。死角が多いのだそうです。
そしてVia Ponte Veteroもとにかく歩道が狭い。2人すれ違うのもやっと、なので、車道を歩いている人も多い。

で、トラムが来ているかどうかを判断するのは、やっぱり、まず耳から、なんですよね。
それでも雑踏で全然聞こえず、気が付いたらすぐ脇にトラムがいた、なんてこともあります。
最新型車両は静音が売りになっているくらいですし。

昔、フランス・ニースに行った時、メインの広場で、
通り過ぎるトラムがずーっと警告音を鳴らしていて、
確か、ドイツかスイスの都市でもありましたが、
まぁ、うるさいっちゃぁうるさいんだろうけど、
分かりやすくて良かったと思ってます。
踏切でずっと警告音が鳴ってるみたいな感じで。

ミラノはそうではないので、トラムの運転手さんは
辛抱強く人々の横断を待つという形になっているのだと思います。
トラムも古い車体だと、警告音が鐘の音なんですよね。
カンカンカン、っていう。聞こえにくいのです。

あと、コロナ後、自転車・キックボード通勤者が増えましたが、
トラムの線路にすべったり、溝にはまったりして転倒する事故も多発しています。

観光、ショッピングに夢中になって交通事故にあわないよう、
くれぐれもご注意ください。

ミラノのドゥオーモ

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