書店の閉店

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ミラノのアウディトリウム劇場脇に
ちいさな、ちいさな書店があります。
昔ながらの、といった風情のある、小さいながらも信念のある書店。
劇場脇ということもあり、音楽関係の本を中心に
ジャズのCDなども置いているそうです。
そして劇場でコンサートが終了してから立ち寄れるように、と
夜23時まで開いています。
先日、日本向けチャリティーイベントに参加した時に、
彼らも小さなブースを設けていました。
禅だったり和文化に関する本も持っています。
そう、Libreria Largo Mahler(ラルゴ・マーラー書店)
Via Conchetta 2というと・・・
うちのお店のある小さな通りに位置します。
ご近所さんなのです。
向こうは劇場も、大通りのS.Gottardoにも近い
とてもいい立地にあるけれど。
そこが、閉店の危機・・・ということで
3月くらいから救済活動が始まっていたのです。
そうとは知らず、前を通りがかって
何か派手に幟を立てて、キャンペーンをしているのかな、と思っていました。
救済チームなるものもできているようで、
昨日、うちのお店にイベントのポスターを貼ってくれないか、とやってきました。
それよりは、ということで音楽関係の友人にイベント告知のメールをし、
FBに書き込みし、
小さいながらも救済活動に参加。
やっぱり、書店の閉店、って寂しい。
特に小さくて個性的な書店さん。
頑固、というイメージの・・・
店長さんはやっぱり曲者、というか、かなり面白い方です。
1話すと10返してくれる、知恵の宝庫。
私も、風呂敷や手ぬぐいのウンチクを
お客様にたどたどしく説明はするのですが、
私のことはともかく・・・
信念を持ったお店が、特にミラノでは、いま減ってきている気がしますので、
流行を追うのではなく、売れるモノを売るのでなく、
自分の強烈な個性を売りものにするようなお店、私は好きなので、
応援したいと思っています。
そして、うちのお店も、みなさん、助けなきゃと思ってくださるのか、
たまにそうやって小銭を落としにやってきてくださるので
まだまだ頑張らなくては、と思うのですが、
書店を守ろう、と活動する人がいるのが、
とても頼もしく思えました。

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