バスでのイタリア―フランス移動

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イタリアとフランス間には出入国審査はない
と思い込んでいましたが
ありました。
今回、ユーロラインズ(Baltour)のバスでミラノからリヨンへ行ったのですが、
フランス国境で4人がバスからつまみ出されましたよ!
電車でニースに行ったときは、国境のヴェンティミリア駅で何もなく、お隣のホームからフランス国鉄に乗りましたし、同じEU内の移動だから、イミグレがあるとは思いもせず、ビックリしました、
さて、
このバス、こわい。私が乗った便は、
9割以上が黒人、マグレブ人移民。
満席でした。
ほとんどが、リヨン経由でパリまで行く人。大部分が片道切符のみ。
そんな大きいカバン、どうやって見つけたの?というような大荷物で完全移住?という人から、着の身着のまま、小さなリュック一つの人まで。移住にもいろいろ・・・ ^^;
地下鉄赤線のLampugnanoの駅に国際バスステーションはあります。
朝7時半の便だったのですが、朝早くから駅にはアフリカ人があふれていて、
ちょっと異様な雰囲気。
チケットセンターでももめごと、けんかが見受けられました。
パスポートがないとチケットを売らないと言われ、数分後にパスポートを手に戻ってきて、窓口で「これは偽物だから、ダメ」と言われ、暴れる黒人、とか。
女性ひとりで早朝のLampugnano発は怖いかもしれないですよ・・・。
ご注意ください。
で、フランス国境でのお話。
写真は国境地点、バスの中から撮影したので、車内のライトが写りこんでいます。
イタリア出国はもちろん、審査なしのスルー。
フランス警官が2人乗りこんできました。
とってもこわい女性。笑顔ひとつなし。
パスポートの写真と本人をにらみをきかせながらチェックしています。
私の前にいた黒人、とてもアヤシイ人ではあったのですが、案の定、つまみだされました。
IDカードを提出し、パスポートを出せと言われる。
イタリア語と英語しか話せないと分からないフリ・。
私はフランス人、フランス語だけ、とぴしゃり。
しぶしぶパスポートを出し、滞在許可証は?と聞かれる。
持っておらず、バスのチケットを見せろと言われる。
言葉分からないフリ。
隣の人が通訳。
結局。力づくで降ろされる。
パスポートがニセモノだと降ろされた人、身分証明書を持っていなかったチュニジア人、滞在許可証の期限が切れていて降ろされたアルバニア人。
きっと期限が切れたから1回外に出ようと思ったのでしょうけど・・・、残念。
時々、あなたの滞在許可証はイタリア国内だけのものだから、と言われた人たちがいて、その人たちのパスポートを持って出て行ってましたけど、
今、滞在許可証って全部、シェンゲン滞在許可じゃないんでしたかね・・・知りませんでした。
日本人旅行者は、きっとこの光景に面食らうのではないかと思います。
日本までの帰りの航空券とか見せるといいのかな・・・。
私の隣はブラジル人バッパー、後ろにはイタリア旅行を終えたフランス人バッパー。
4人で話していました、国境の警官で英語も話せないってありえる?って。
フランスへようこそ、って言われましたけど・・・(笑)。
昔はフランス人って鼻が高いから英語も話さない、なんて言われていたけれど、
本当だったんだー、みたいな。
フランスもイタリアも、移民問題が大きな社会問題だし、
フランス人は、身分証明書も持ってない人をバスに乗せてしまう、このイタリア人のいい加減さが、嫌で嫌で仕方ないんでしょうね、きっと。両国の仲の悪さ、分かる気がします。
満席のうえ、みんなが大荷物だったもんで、摘むのに時間がかかり、30分遅れの出発。15分の休憩予定が30分に。結局1時間遅れでリヨンに到着したのですが、
運転手さん、電話で「フランスの警官が厳しくてさー」と遅れの原因をフランス人のせいかのように話していました。
パリへ行きたいアフリカ移民にとって、最安ルートがバス。
この路線は移民のための便、と言えるのかもしれません。
アルプス山中をとことこ走るので景色はとても可愛らしいのですが、
乗るには、ちょっと覚悟が要りますね・・・。
ちなみに、リヨンからミラノまでの便はガラガラでした。
夜23時に着く便だったので、遅れたら地下鉄が終わっちゃうと心配だったのですが、
こちらは乗り継ぎ便が迫っていることもあり、定刻前の到着でした。
夜行バスに乗る人たちで、ステーションには人もいて、深夜だけど、そんなに怖くはないかもしれません。

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