ジュエリーボックス

イタリアン・ジュエリー
JUGEMテーマ:イタリア

私が通っていたジュエリーボックス屋さんの
ヴィチェンツァの工場が昨年末に閉鎖になったそうです。
ミラノDuomo近く、ViaTorinoとCorso Italiaの間の小さな一角に
ジュエリーボックスの工房が立ち並ぶ界隈があります。
その中でも大手の会社さん。
イタリアン・ジュエリー最大の産地として知られる
ヴィチェンツァの会社が工場閉鎖。あいたたた><
昨年末、カタログにない商品がたくさん並んでいて
聞いてみると「ぜんぶ中国製」だという。
そして、その中国製製品が並ぶスペースが増えてきて
ついにイタリア国内の工場閉鎖。
なんとも哀しい話です。

分かりづらいですが、写真は山東絹の箱。
これで1つ500円ちょっとします。
競争力ないのも確かなのですが、
コストダウンにも技術力向上にも力を注がず、
なんでもかんでも外に投げて安く済ませようとする
そういう考えが残念でなりません。
正直、私が扱っている商品はAll Handmade in Italy
なんて言ってますが、実際、イタリア製って
質がよくないこともしばしば、なのです。
ある会社さんは、私が質の悪さを指摘すると
猛烈に怒って、出入り禁止を申し立てられました。
Made in Italyであることにプライドを持つことは
大事なことなのですが、あぐらをかくのはNGです。
多少、高くなっても、多少、質が悪くなっても
私はイタリア製にこだわります。
なぜなら、そこに、手のぬくもりがあるから、です。
そんな可愛いジュエリーボックスを探しに
フィレンツェに行ってみようかと思っています。
ペーパー細工の工房がたくさんありますから、
ハンドメイドの味の伝わるものが見つかるといいな。
職人さんの世界では、家庭内工業のところがほとんどで、
他の人に仕事をあげたくない、取られたくないという考えも
あるのでしょうか、忙しくなっても規模を拡張しようとしない。
そうやって、この国は衰退してきたのかな・・・。
今、イタリアが大好きでこの仕事を始めて、
哀しい現実を目にすることもしばしば。
大量生産の波には勝てません。
でも戦わずして負けるのは嫌なので、
ほんと、イタリア、頑張ろうよ!!!
なのであります。

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