前にイタリア語のブログで、イタリア経済について嘆いていたところ、
いろんな反応がありました。
先週、ブログに共感したという子がお店に来てくれました。
20歳の大学生の女の子。
10人そこそこのビジターしかない私のイタリア語ブログですが、
おそらくFacebook経由で見つけてくれたんだと思います。
将来仕事を見つけられるか、不安げな様子でした。
イタリアでは、大学・大学院を卒業しても仕事に就けない人が多く、
社会問題化しています。
私の知り合いはみな、在学中に仕事を見つけ、そのまま中退しています。
仕事を見つけられない人が卒業までに至ってしまうのでは?と思えなくもないほど。
自分も日本で大学生をしていた頃は、
優秀な人ほど中退していくのを見て、焦っていました。
そして、ぽつぽつ、うちのお店にも履歴書が送られてきます。
仕事ない?と聞いてくる人もいます。
何ができる?と聞くと、「何でもできる」と答える人ほど何もできない。
「日本語できる?」「縫い物できる?」「HTML書ける?」
全部NOです。
でも、小さい頃から口頭試問で鍛えられているイタリア人、
「日本語勉強します」「縫い物できないけど、他にやることない?」
「インターネットは毎日してるから、PCは得意」
って、全然お呼びじゃないですから。
時々、夢を語ってくる人や、自信満々な人もいて、
「アカウント勉強しました」と言われても、
1人で切り盛りしている個人商店には経理担当者など不要なのですが、
そんなことも分からないのかな。
みんな必死で、藁にもすがる思いなのでしょうけれど。
小さな企業ほど縁故採用で済ませてしまうので、
仕事探しも本当に狭き門です。
政府の援助も対策もなく、若い子が不安を感じて海外に流出してしまうのも当然。
気の毒ですが、
私に何ができるかというと、何もなく。。。
ブログで、外国人だから見えることを綴るのみです。
誰も言わなかったことを言ったからといって、救世主になれるわけでもなく、
申し訳ないし、情けないのですが、クチだけです。
警鐘を鳴らすだけ。
イタリアの強みは、中小企業がお互い助け合って、大きな力を作り出してきたところ。
柔軟性があって、危機にも強い、と。
そうやって今までいくつもの危機を乗り越えてきたのだから、
今回だって問題ない、と。
そういう危機感のなさが問題なのだと思うのですが。
日本は、大震災を受け、団結したり助け合ったりする機会を得たと思うのですが、
イタリアは何をきっかけに本気になってくれるのかな。
頑張れイタリア!!
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