先週のミラノ

ひとりごと

裁判所で発砲事件がありました。
テロかと思って、最初、みんな大騒ぎだったのですが、
詐欺破産罪の被告人が偽の身分証明書で関係者入口から入り、発砲、という事件でした。
警備の問題、大きいです。
万博を控え、大金が私のはるか頭上を行き来している感じで、
そんな「ひずみ」で、ちょっとピリピリした雰囲気のある最近のミラノです。
2年以上も借り手のいなかった向かいのスペースに
ナポリの老舗テーラーさんがショールームを開きます。
本当にカッコイイ!スーツの着こなしをした人が毎日出入りしていて、
さすがイタリアとうなってしまいます。
背が低い男性なのですが、先の細いパンツを短めにはいて、
ジャケットは腰のところで広がっていて、
既製品じゃできないよね、っていうスタイルが、
憧れてしまいます。
うちの隣の、フェアトレードのお店があったところは今風のパニーノ店になります。
その横にResentinという歌手のエロス・ラマゾッティがオーナーだったレストランがあったのですが、そこもパニーノ店になっていますが、そちらは歴史あるお店のブレラ店なのだそうです。

火曜日からデザイン・ウイーク、なのですが、
万博の話題で持ち切り・・・のせいか、いまひとつ盛り上がっていない感じ。
ここのところ、お店を見てくれても何も買ってくださらない方ばかりで、
景気が上向くと、有名店やチェーン店、高級店ではお買い物をしても
うちのような個人商店にはお金を落とさなくなるのかな、と思ったり。
2軒隣にOpenしているLa Tartinaさん、
とてもオシャレなカフェで、夜は着飾った人たちが通りを埋め尽くします。
可愛いのですが、ここに来る可愛い格好をした人たちは、
うちのお店には目もくれず。
悲しいけど、仕方ない><;
イタリア人って、店内で座ってゆっくり、ではなく、
ドリンク片手に外で立って友達とお話するのが大好き。
私は立ったまた数時間も話すなんて、もうシンドイけど。
ほんと、オシャレな人が集まっているので、ぜひ行ってみてください。特に水曜夜。
先日、朝日新聞で長屋を改造した手づくり品ストリート、というような記事を見たのですが、
その記事も「わー、可愛い。素敵。さてお腹すいたからクロワッサン食~べよ!」みたいに、私には読めてしまいました。
素敵なものを「見て」(買わないで)、食べ物だけにお金を落とす、
ミラノもそんな状況になっているのか、
先日トラムで通った運河地区のSan Gottardo通りには新しいカフェが4軒もできていました。
半年ぶりくらいに通ったと思うのですが、こんなに食べ物屋さんばかりできて
どうするんだろう・・・って思ってしまいました。
こんな万博だったら、本当に要らない!と思ってしまいます。
と・・・愚痴でした。

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